
大規模な生産体制
毎時250トンの取水能力を持つポンプ4台とろ過槽を備えた大規模な施設で、アワビ、ヒラメ、ホシガレイの放流用種苗とトリガイの養殖用種苗を生産しています。
宮城県が策定した栽培漁業基本計画に基づき、
アワビ、ヒラメ及びホシガレイ等の種苗を生産し、
県内の地先海域に放流しています。

毎時250トンの取水能力を持つポンプ4台とろ過槽を備えた大規模な施設で、アワビ、ヒラメ、ホシガレイの放流用種苗とトリガイの養殖用種苗を生産しています。

近年の海水温の上昇など海洋環境の変化に対応するため、これまで取り組んできたアワビやヒラメだけではなく、漁業者からのニーズに応じた新たな栽培・養殖対象種の種苗生産技術開発に取り組んでまいります。

宮城県漁業協同組合及び県内各地区に組織された栽培漁業協議会と連携し、地元の漁業者や漁協青年部の協力をいただきながら種苗生産・放流事業に取り組んでいます。

宮城県内の魚市場や漁協支所から毎月のヒラメの水揚げ状況を報告してもらい、放流効果を把握しています。
また、宮城県水産技術総合センターが放流個体の識別やサイズを計測し、より専門的な調査を実施しています。
親アワビは、例年12月に県内の主産地から搬入した後、水温20℃で加温飼育を行い、成熟を促します。採卵は3~4月に行い、受精卵から浮上した幼生を5日間飼育し、着底期の幼生を採苗します。
採苗後の初期稚貝は、採苗器や飼育水槽に付着した珪藻等を摂餌して成長し、殻長7mm程度になった頃から人工飼料を給餌します。その後は、稚貝の成長に応じて分散、選別等を行いながら飼育し、翌年5~7月に殻長20~30mmに成長した種苗を出荷しています。

採卵に使用するアワビの親貝

放卵したアワビ種卵の回収

アワビの浮遊幼生(受精4日後)

採苗後約2カ月のアワビ稚貝

約1年間で出荷サイズに達したアワビ稚貝
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ホシガレイは、例年1月下旬に受精卵を搬入し、当協会で孵化させた後、成長に応じて飼育方法や餌料をワムシやアルテミアという生物餌料から人工飼料に切り替えながら稚魚を育てます。
稚魚は、3~4月には全長30mmに成長し、全長80mmに達する6月下旬に県北中南部の各地先海域に放流しています。ホシガレイは、ヒラメに比べて放流後の移動が小さいと言われており、放流効果が期待されています。

ふ化槽に収容したホシガレイの受精卵

ふ化後間もないホシガレイの仔魚

飼育初期の稚魚(全長20~30mm)

飼育中期の稚魚(全長40~50mm)

放流サイズに達した稚魚(全長80mm)
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ヒラメは、比較的広範囲に移動することが知られており、東北太平洋沿岸では、青森県から茨城県までの各県が連携して種苗生産・中間育成・放流を行っています。
宮城県では、例年7月上旬に岩手県の栽培漁業協会から全長40mmの種苗を購入し、8月上旬まで中間育成した後、全長80mmで県北中南部の各地先海域に放流しています。ヒラメは成長が早く、放流後2年で漁獲サイズの30cm以上に育ちます。

ヒラメ種苗の中間育成水槽

ヒラメ稚魚(全長40mm)の収容

中間育成飼育中の稚魚(全長60mm)

放流サイズに達した稚魚(全長80mm)
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トリガイは、例年6月下旬に成熟した親貝から採卵を行い、約2週間の幼生飼育後、着底した稚貝を9月中下旬まで1~2カ月間飼育し、殻長5mm以上に成長した段階で、養殖用種苗として七ヶ浜町に出荷しています。
七ヶ浜町では、地元の漁協が地先海面で養殖を行い、翌年春に市場に出荷しています。トリガイは、市場価格が高く漁業者からのニーズも高いことから量産技術の確立が期待されています。

採卵に使用するトリガイの親貝

トリガイの放卵・放精

トリガイの浮遊幼生

着底後間もない初期稚貝

出荷サイズに達した稚貝(殻長5~10mm)
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